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プロジェクトファイナンス

今学期もいよいよ終盤に差し掛かってきた。ファイナンス中心の授業構成とした今学期は、ワークロードはちょっとキツイが勉強になるし、まずまず満足している。ただ、一つだけ、どうしても好きになれない授業がある。プロジェクトファイナンスだ。

プロジェクトファイナンスは、ファイナンスの世界では花形のプロダクトの一つであろう。政府を含む様々なステークホルダーが存在し、金額規模も大きく、また、発展途上国の開発にも寄与できるとあって、非常に夢のある世界だ。ファイナンサーの役割は単に資金を供給するだけではなく、プロジェクトのリスクの在り処を見極め、適切にリスクを配賦するようにプロジェクト全体をコントロールする司令塔的な機能もある。

ということで、序盤の授業では、プロジェクトファイナンスの肝を学ぶことができて、そこそこ面白かった。しかし、、、最近は急激に興味が失せてしまっている。

その理由はと言うと、、、
1.教授の言っていることが分からん
長年バンカーをやっていたイギリス人のオッサンが教授なのだが、シニカルな笑いを浮かべ、シニカルなジョークを言いつつ、ボソボソと話す。ブリティッシュアクセントを聞き取ろうと頑張るうちに、ふと気がつくと気を失っていること多し。

2.生徒の発言が分からん
この授業は、イギリス人・南米人・イタリア人の生徒がやけに多い。この人種でクラスの8割くらいを占める。皆のアクセントが強いせいか、先生の質問内容も分からなければ、生徒の発言内容も分からん。クラスディスカッションに参加したくても、何が起きているのか分からんので、参加しようがない。この授業ではプレゼンを3回やる機会があったが、QAセッションで何を聞かれているのか分からず、適当に答えたところ、クラスの空気が凍った瞬間が二度ほどあった。

3.ゲストスピーカーがこの上ないほど地味。
これまで3人のゲストスピーカーが来たのだが・・・。
まず、プロジェクトファイナンスを長年手がけるバンカー。地味な銀行員という感じ。実際に手がけた迫力のあるディールの話が聞けるかと思ったら、これまでに授業ですでに聞いたようなベーシックな話をボソボソと話して帰っていった。気を失った。

次に某大手格付け機関のマネージャー。プロジェクトファイナンスの格付けの極意を教えてくれるかと思ったら、過去の倒産率等のトレンド等をボソボソと話すだけで終わった。かつてないほど地味なプレゼンであり、生徒からの質問が一つも出ないという、アメリカのビジネススクールとは思えない事態が生じた。

さらには、プロジェクトファイナンスを多く手がけたという弁護士。これまた、花の無い感じのおっさん。神経質にメガネをいじりつつ、プロジェクトファイナンスには多くの契約書が関わりますとか、弁護士はディールの組成段階から入ることもあれば、大枠が固まってから入ることもありますとか、ものすごーく当たり前の話をボソボソと話して帰っていった。


ということで、何も学ばないうちに学期の終盤を迎えて、何も分からないまま、最終レポートに取り組まないといけない状況。辛すぎる。

by yuzukenzo | 2009-11-22 13:12 | 勉強  

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