彼は僕が英語の勉強に熱心なことを知っているため、僕と出会うと最初の一声は常に“How is your English going?”である。すごい挨拶だ。そして、彼の良いところは一切歯に衣を着せぬ批評をしてくれることだ。というのは、大抵のクラスメートは、“お前の英語は上手だよ”とか“全然問題ないよ”とか、とにかく、思ってもいないことを社交辞令的に言うので、フィードバックが全く参考にならない。一方、彼からのお世辞抜きのフィードバックは現実を直視する良い機会になる。
ちなみに、これまで彼から受けたフィードバックは、こんな感じ(すべて、本当に言われたこと)。
“お前が話していることは100%理解できない”(入学当初)
“お前は進歩した。なぜなら、今はお前が話していることをたまに理解できる”(入学して半年)
“お前は進歩した。なぜなら、今はお前が話しえいることを理解できるときの方が理解できないときより多い”(入学して1年半)
そして、昨日は彼との最終決戦。しばらく談笑し、最後に彼からのファイナルフィードバックを受ける。
“Your English is absolutely understandable, but sounds really weird. Good luck.”
Really weird、、、これが2年間英語と格闘し、到達したレベルである。。。
さて、その後はファイナンスのスタディミーティングへと突入。テーマはマイクロソフトの配当・自己株買い戦略に関するケースだ。最近僕はメールのやりとりの中でもMachineと呼ばれており、Machineが正式なあだ名になりつつあるが、それならばと開き直って仕事並みのテンションでモデルを組み立てて持参。最終プロジェクトなので僕も気合が入っているのだ。他のメンバーも今回はいつもより入念に準備してきている。スペイン人の友人は最終レポートの構成をしっかり練ってきていたし、香港人の友人はこの事例の関連記事を検索して持参してきた。
最後にペルー人のメンバー。彼はストックオプションに関するパートをやってくるはずだった。彼が言う、“実際にオプションバリューを計算する前に、マイクロソフトのビッグピクチャーを把握する必要がある思い、色々とサイトを検索したら、これを見つけた”。
それがこれ⇒これだ!
このビデオに他メンバーは釘付け。明らかに全く準備してこなかった彼であるが、僕以上の賞賛を浴びていた。しかし、これスゴイな。。。
ミーティング後、夕刻には日本人の友人から、彼が取得しているマネジメント授業の話を聞いて、“トップマネジメントとは”というかなり抽象的な議論をした。そして、夜は派遣元企業のNYオフィスの同期と飲みに行き、彼が職場で直面している極めてオペレーショナルな問題に関するグチを聞きつつ、卒業後に僕を待ち受ける仕事の現実を想像し、直前にディスカッションした“トップマネジメント”からのギャップの大きさに愕然としながらも、夜は酔っ払ってスヤスヤと眠りましたとさ。
# by yuzukenzo | 2010-04-18 00:50 | コロンビアビジネススクール