Survive

今日は日曜日であったが、夕刻から夜遅くまでスタディミーティング。期末プロジェクトの追い込みだ。おそらくこれがコロンビアでの最後のミーティングであったように思う。ここまで良く頑張ったなあ。

さて、実際に留学してくる前は、ビジネススクールで生き残ることができるか本当に心配だった。だって、今回渡米してくる前に外人さんと話したことが実質一回もなかったからだ。LA勤務経験がかえってその恐怖を倍増させていた。

渡米前から細かいことを色々と心配したけど、留学経験者から話を聞いて特に恐怖に感じていたものとしては、
①授業でのコールドコール(手を上げていないのに先生に指される)
②英語でのプレゼン
③チームで貢献できずにフリーライダーになる

この三つであった。

①に関しては、会社の先輩からこんな話を聞いていた。彼が、留学初日の会計の授業で、“バランスシート(貸借対照表)の一番左上の勘定は何だ”という初歩的な質問でコールドコールをくらうも、何を聞かれているのかさっぱり聞き取れない。“えくすきゅーずみー”と言うも、今度はその“Excuse me”の発音が悪すぎて、それすら先生に伝わらなかったという話だ。当時はその話が衝撃的に恐ろしかった。単純にそれまで人生であまり恥ずかしい思いをしたことがなかったからだろう。
では、結局僕はどうだったか。僕は、初っ端のオリエンテーションからその50倍くらいの屈辱的な思いを経験し、そして、コールドコールをくらって多少恥をかいても人間は死なないことを理解した。そして、いくら恥をかいても学校は卒業できる。

②は、①以上に恐怖であった。何十人もの外人さんが観ている前でプレゼンをする。考えただけでも恐ろしかった。日本語ですら20人以上の前でプレゼンしたことがない。しかし、入学してしばらくすると、プレゼンは試験より楽であることに気がついた。だって勉強しなくて良い。そして、①と同じく、プレゼンが超ヘタでも人間死なない。また、プレゼンが超ヘタでも卒業はできる。

ちなみに①・②は今でもかなり恐ろしい。でもちょっと慣れた。

最後に③。最初のオリエンテーションでEthicsをテーマとしたペイパーの課題があった。チームミーティングをしたが、メンバーが話している内容が全く理解できない。僕は2時間半に亘り、薄笑いを浮かべつつ、心で号泣しつつ、ただただ座っていた。僕があまりに黙りこくっているので、30分に一度くらい、メンバーが気を使って僕にも話を振ってくれるが、“Yes”,“No”,“I am fine”、この三語しか発することができなかった。僕はもうダメだ、そう思っていた。多分チームメンバーも、“この日本人は使えない”、そう思っていたはずだ。
しかし、オリエンテーションが終わるとメンバーのテンションが落ち始める。そうすると、そもそも日本人の真面目さレベルは世界で群を抜いている。会計・統計・ファイナンス等の数字系の宿題を普通に準備していけば、簡単に貢献できるのだ。そして今では“Machine”の称号を得るに至った。

ということで、何が言いたいかと言うと、僕みたいに英語を全く話すことができない日本人が、英語にはキビシイと言われるコロンビアビジネススクールにおいてでも、大きな問題に直面することなく(小さい問題は沢山あったけど)、Surviveできたのだ。


ということで、僕みたいな心配性な性格で、これから留学を目指す人、留学する人へ。

-入学さえすればどうにかなる。あまり細かい点を心配しすぎる必要無し。

-日本人とは助け合え。留学すると日本人同士でつるむのがよくないような気がするが、そんなことを気にしているのは日本人のみ。堂々と日本人コミュニティに頼れば良いのだ。あと、“日本人コミュニティに頼る=アメリカ人コミュニティに入り込めない”はウソだと思う。この二つは全く別物である。

-友達同士で恥自慢をし合え。コールドコールで撃沈した回数、プレゼンで大失敗した回数、それはすべて身になっている。
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# by yuzukenzo | 2010-04-19 12:51 | コロンビアビジネススクール  

昨日の出来事

最終プロジェクトの打ち合わせに学校へ向かうと、昔のラーニングメンバーチームの友人と出会った。彼は僕の元クラスターNo1の偏屈・シニカル男として有名。ハッピーアワーやクラスターディナー等のイベントにも一切出席しないというハードコアなマーベリックだが、なぜか僕には優しい。大事で奇妙な友人である。

彼は僕が英語の勉強に熱心なことを知っているため、僕と出会うと最初の一声は常に“How is your English going?”である。すごい挨拶だ。そして、彼の良いところは一切歯に衣を着せぬ批評をしてくれることだ。というのは、大抵のクラスメートは、“お前の英語は上手だよ”とか“全然問題ないよ”とか、とにかく、思ってもいないことを社交辞令的に言うので、フィードバックが全く参考にならない。一方、彼からのお世辞抜きのフィードバックは現実を直視する良い機会になる。

ちなみに、これまで彼から受けたフィードバックは、こんな感じ(すべて、本当に言われたこと)。
“お前が話していることは100%理解できない”(入学当初)
“お前は進歩した。なぜなら、今はお前が話していることをたまに理解できる”(入学して半年)
“お前は進歩した。なぜなら、今はお前が話しえいることを理解できるときの方が理解できないときより多い”(入学して1年半)

そして、昨日は彼との最終決戦。しばらく談笑し、最後に彼からのファイナルフィードバックを受ける。
“Your English is absolutely understandable, but sounds really weird. Good luck.”
Really weird、、、これが2年間英語と格闘し、到達したレベルである。。。


さて、その後はファイナンスのスタディミーティングへと突入。テーマはマイクロソフトの配当・自己株買い戦略に関するケースだ。最近僕はメールのやりとりの中でもMachineと呼ばれており、Machineが正式なあだ名になりつつあるが、それならばと開き直って仕事並みのテンションでモデルを組み立てて持参。最終プロジェクトなので僕も気合が入っているのだ。他のメンバーも今回はいつもより入念に準備してきている。スペイン人の友人は最終レポートの構成をしっかり練ってきていたし、香港人の友人はこの事例の関連記事を検索して持参してきた。

最後にペルー人のメンバー。彼はストックオプションに関するパートをやってくるはずだった。彼が言う、“実際にオプションバリューを計算する前に、マイクロソフトのビッグピクチャーを把握する必要がある思い、色々とサイトを検索したら、これを見つけた”。

それがこれ⇒これだ!

このビデオに他メンバーは釘付け。明らかに全く準備してこなかった彼であるが、僕以上の賞賛を浴びていた。しかし、これスゴイな。。。


ミーティング後、夕刻には日本人の友人から、彼が取得しているマネジメント授業の話を聞いて、“トップマネジメントとは”というかなり抽象的な議論をした。そして、夜は派遣元企業のNYオフィスの同期と飲みに行き、彼が職場で直面している極めてオペレーショナルな問題に関するグチを聞きつつ、卒業後に僕を待ち受ける仕事の現実を想像し、直前にディスカッションした“トップマネジメント”からのギャップの大きさに愕然としながらも、夜は酔っ払ってスヤスヤと眠りましたとさ。
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# by yuzukenzo | 2010-04-18 00:50 | コロンビアビジネススクール  

食いしん坊の息子

僕の息子は食いしん坊だ。しかも半端ではない。食いしん坊の偏差値が確実に75くらいはある。

自分の子供のことは客観的に見られないことは分かっている。でも、それにしても凄すぎるのだ。既に33歳の僕と同じ量を食べることができるのだ。(食べさせないように四苦八苦しているけど。) 腹回りは全盛期の貴乃花と同じような張りとツヤがある。お腹は中身がつまりすぎていて、むしろ固い。

食事が終わるたびに、もう食べることができない悲しさのあまり泣き崩れるのだ。
朝ごはんが終わると同時に、いかに親の目を盗んでオヤツを食べるか、そればかり考えているようだ。
ふと目をそらすと部屋の隅や食卓のしたに隠れてオヤツをモサモサと食べている。(ほぼ毎日)

今日は食べるものが見つからなかったのか、大きな砂糖の袋とスプーンを持って、僕のところに来て、『ちょーだい、ちょーだい』と言っていた。

他の子供のことは分からないが、絶対に普通じゃないような気がする。友人が言っていた。『どんな人間でも、持って生まれた才能がある。僕は砲丸投げです。』 例えば、僕は日焼けの才能が多分日本一だと思う。そして、息子の場合は、それが食べることなのだろう。この才能を生かす仕事を探してあげないといけないなあ。フードファイター以外で何か良いアイデアがあれば教えてください。
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# by yuzukenzo | 2010-04-17 00:13 | 家族  

インターナショナルな一日

卒業間近になり、みんな最終学期の追い込みや新生活の準備に忙しそうだ。

仲の良いアメリカ人の同級生が日本のメーカーに就職する。しかも東京勤務。彼は以前日本に住んでいたことがあり、日本語もそこそこ話せるが、今回は日本企業の正社員として働くのだ。前回とは大きく異なるチャレンジが待っていることだろう。明日、その就職先の日本人重役がNYに出張でやってきてディナーを一緒に取る予定という。そのディナーに備えて日本人の視点からのアドバイスを求められたので、適当に答えておいた。しかし、よく考えると、いや、よく考えなくても、『アメリカの大学でMBAを取ったアメリカ人が、日本企業に日本採用の正社員として働く』って、ものすごーくレアなことじゃないかという気がする。コロンビアMBA史上初ではないだろうか。彼のチャレンジスピリットは尊敬に値するし、心から頑張って欲しいと思う。

その後、日本人の同級生とおそらくこれで500回目くらいの『何故英語が上達しないか談議』および『iPadを買うべきか』について熱く討論する。『何故英語が上達しないか談議』については、卒業までにも、あと2回くらいはすることになるだろう。もはや彼と僕の『英語談議』は芸術の域に達しつつある。

夕刻は、ドバイ出身の友人とスタディミーティング+就職相談。彼はまだ就職先が決まっていないのだ。学校に来る前は、ドバイで資源系のプロジェクトファイナンスをやっていたのだが、卒業後は投資銀行業務への就職を目指しており、未だ就職活動中なのだ。彼のリクエストに応え、レジュメのチェックとインタビューの特訓に付き合った。出来るだけイジワルな質問をしてくれというので、僕のイジワル才能を最大限に発揮し、ハードボールを投げまくったら、本当のインタビューみたいだと言って大喜びしていた。彼は英語も上手いし、ファイナンスの知識も確りしているのだが、アメリカ人の一流どころと比べると両方とも70%という感じだろうか。やはり海外留学生がアメリカの投資銀行の分野で仕事を見つけるには、最低限どちらかが100%じゃないと厳しいようだ。決して簡単な道ではないだろうが、彼にも精一杯頑張ってもらいたい。

最後に夕食はタイ人の元クラスターメートとその彼女と一緒にタイレストランでお別れ会。彼も英語がそれほど上手ではなくディスカッションの多いクラスでは苦労していたので、入学当初はお互いの苦境を慰め合ったものだ。2年間って本当にあっという間だったねえ、と、しみじみ話す。彼はバンコクに帰って働くという。ところで、タイ人と一緒にタイレストランに行くと、驚くほど美味しいものが出てくる。あれは一体なんなんだ。

インターナショナルな一日だったなあ。
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# by yuzukenzo | 2010-04-16 09:36 | コロンビアビジネススクール  

10時間耐久勝負

卒業間近となり、同級生とのお別れディナーが増えてきた。

昨日は元クラスターメイトが企画してくれた少人数でのディナー+飲み。ドイツ系レストランで気心知れた友人たちとゆっくりとビール・ソーセージを楽しむ。このクラスターメイトはインド出身のリアルインド人。(学校にインド人系の人は多いが、大半は米国育ちのインディアンアメリカン。)

彼は、アジア出身、妻帯者(奥さん韓国人)、おっさん、金融機関勤務(彼は卒業後ゴールドマンに就職する)、食いしん坊、と僕との共通点が多いため、すごく仲良しになったのだ。頭もよいし、気立てもよいし、本当に言うこと無しの友人なのだが、一つだけ欠点がある。それは酒が好きすぎることだ。

昨日の会は午後6時半頃にはスタートし、ドイツレストランでの一次会を11時頃に終えたのだが、まだ飲み足りない雰囲気だった。残りのメンバー二人も含めて、四人で『Momofuku』というアメリカ人経営のラーメン屋に行った。ちなみにこのラーメン屋は店主のアメリカ人が日本で修行した経験があり、NYの非日系ラーメンではNo1との評判。一度行ってみたかったので、丁度良い機会になった。ラーメンの味は上々で評判にも納得。ラーメン屋では日本酒のボトルを空け、12時過ぎに店を出た。僕は100%出来上がっており、さすがに帰ろうと思っていたが、、、、インド友人がもう少し行こうと執拗にさそってくる。まだ火曜日なんすけど、明日早起きなんすけど、明日授業たくさんあるんすけど、と思いつつ、インドパワーに押され、呆れ顔の残り二人のメンバーとお別れをして、3次会に日系居酒屋に行った。

そこではさすがにペースを落とそうと思い、酎ハイを注文したが、インド男はガンガン飲む。それでも彼は全く酔うことなく、さらに元気になってきている。『yuzukenzo、お前がコロンビアで出会った中では一番の親友だよ』と嬉しいことを言ってくれるが、僕は酒が完全に回り、グロッキー状態であった。ようやく夜中2時で閉店時間になり、やれやれと腰を上げようすると、『You wanna go to a next place, right?』と言う。はっ??僕は何かの聞き間違いかと思ったが、彼はスタスタとそばにあったバーへと入っていく。4次会へ突入。バーの音がうるさかったのと、酔っ払いすぎて脳ミソが停止していたことと、彼のインド訛りとで、もはや彼が話していることの30%しか理解できない状態になったが、日本男児の根性を総動員し、彼の話に合わせて、『うんうん』と相槌を打ち続けた。結局朝4時過ぎまでバーで過ごすことになった。合計10時間近く飲んでいたのか。。。

そして、朝8時には子供が容赦なく起こされ二日酔いではなく普通に酔っ払った状態で目を覚ます。奥さんからは帰りが遅かったとガミガミと叱られる。そして授業中は居眠りをしてチームメンバーにこいつダメだなあという目で見られる。世の中、みんなを喜ばすのは難しいのだ。

それにしても、彼とは酒抜きで末永く友人で居たいものだ。
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# by yuzukenzo | 2010-04-15 05:56 | NYライフ  

どうやら

スペイン人のチームメイトが僕を『まっちん』と呼ぶ。先日、その意味が分からないというエントリをしたが、ついに何と言っているか分かったような気がする。

それは、、、『Machine』、そう、マシーンである。今日のミーティングでバリュエーションをする必要があったのだが、その際に『キャッシュフローまちん(⇒僕に対する呼びかけ)、ぷりーず』と言われ、はっと気がついたのだ。

暗い顔をしてカタカタとエクセルモデルを組み立てる僕の姿は、まるでマシーンのように見えるのだろう。数字面は強いが、qualitativeな分析になるとからっきしダメな点もマシーン。

まちんという表現は、誉められているよりも、むしろおちょくられているという方が正しいだろう。あああ、今まで誉められていると勘違いして恐縮していた僕って何て哀れなんだ。。。
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# by yuzukenzo | 2010-04-15 02:22 | 勉強